何もしない空を作って公開した — Cloud Gazing(cloud-gazing.com)

リード

こんにちは、ぽまらのです。

Cloud Gazing(日本語名: くもながめ)という小さな Web サイトを作り、公開しました。


やることはひとつだけ、ぼんやりした雲が流れる空を眺める ことです。スコアもなく、クリア条件もなく、何もしなくていい。

「暇じゃないほうがいい」とブログに書いている自分が、わざわざ 何もしない体験 を作るのは矛盾しているようにも思えます。
でも、画面を開いて雲を見ていると、頭が少し静かになる。そんな感覚をそのまま形にしたかったのが、このサイトです。

この記事では、なぜ作ったか、中身の作り方、公開までの流れをまとめます。


Cloud Gazing とは

URL: https://cloud-gazing.com/

タグラインは英語で “A sky where soft clouds drift by — nothing to do.”(ぼんやりとした雲が流れる、何もしない空)。

項目内容
操作ほぼ不要(雲の速さ・時間帯・言語は設定から変更可)
雲の枚数132枚 の透過 PNG(プレーン雲 + 形のある雲)
言語英語 / 日本語(デフォルトは英語)
料金無料(Ko-fi でサポートリンクあり)

スマホでも PC でも、ブラウザを開くだけで動きます。アプリのインストールは不要です。


なぜ作ったか

きっかけはシンプルで、眺めるだけの画面が欲しかった からです。

  • 作業の合間に、何も考えなくていい場所がほしい
  • SNS のタイムラインではなく、流れていくだけの雲がほしい
  • ゲームでもツールでもなく、「ただそこにある空」がほしい

以前書いた 執着の記事 でも「気づいて距離を置く」話をしましたが、Cloud Gazing はその延長で、画面ごと距離を置く場所 だと思っています。


雲の作り方 — 132枚のアセット

雲は AI 画像生成 で作り、仕様書で品質を縛りました。大きく2種類です。

形のある雲(shaped / cloud-vague)

動物や乗り物に ぼんやり見える 雲。ただし輪郭の読み取りやすさは 約40% に抑え、ふと見はただの雲に見える程度にしています。

  • 淡いピーチ・アプリコット・クリーム色の cumulus 調
  • 顔・目などのディテールは禁止
  • ファイル名: cloud-vague-{subject}.png

プレーン雲(plain / cloud-fluffy)

認識できる物体の形は 禁止。自然な雲だけ。

  • 30枚追加し、shaped と 50:50 でランダム出現
  • ファイル名: cloud-fluffy-*.png

生成後は Python で後処理(透過・サイズ調整)し、manifest.json に登録してサイトから読み込みます。
合計 132枚。AI ハーネス記事で書いたように、「いい感じで」ではなく仕様 JSON で縛る と、バラつきが減りました。


技術的な中身

フレームワークは使わず、HTML + CSS + Canvas API のみです。

要素選んだもの理由
描画Canvas 2D雲のレイヤー合成と空のグラデーション
雲の管理manifest.json + 遅延ロード + LRU キャッシュ132枚全部を一度に読まない
同時表示最大 10枚軽さと「空っぽさ」のバランス
時間帯朝 / 昼 / 夕方 / たそがれ / 夜 + 自動実時間に合わせて空の色が変わる
言語i18n.js + localStorage設定を記憶
アクセシビリティprefers-reduced-motion 対応動きを減らす設定を尊重

大きい雲ほど ゆっくり 動くようにして、遠近感を出しています。
設定パネルは右上の ☁ ボタン。外をタップすると閉じます。


公開まで

ドメインとホスティング

本番 URL は cloud-gazing.com です。
静的ファイルのみなので、GitHub Pages / Cloudflare Pages / Netlify などどれでも配信できます。

公開前にやったこと

  • OGP(SNS シェア用画像 1200×630)
  • ファビコン(SVG)
  • site.config.json で本番 URL を一元管理 → apply-site-config.mjs で HTML に反映
  • スマホ実機での表示確認

雲アセットは合計で数十〜百 MB 級になりうるので、デプロイ前に容量を確認しました。初回アクセス時は manifest から必要な枚数だけ読み込む設計なので、表示自体は軽いです。


つまずいた点

雲の「形」が強すぎる

最初は動物に見えすぎる雲が多かった。→ シルエット40%ルールとプレーン雲50%ミックスで落ち着いた。

132枚を一度に読むと重い

→ manifest + 遅延ロード + LRU キャッシュ(最大30枚)に変更。画面上は常に10枚以下。

英語デフォルトにするか

グローバルに届けたい気持ちと、日本語名「くもながめ」の温度感のバランス。→ UI デフォルトは英語、日本語は設定から切り替え。


これから

  • 雲をもう少し増やすかは様子見(転送量との兼ね合い)
  • ブログや X からリンクして「何もしない空」を知ってもらう
  • 英語版ブログ記事(必要なら)

まずは、空を見るだけでいいサイトとして育てていきたいです。


まとめ

  • Cloud Gazing は、雲が流れるだけの「何もしない」Web 体験
  • 132枚 の AI 生成雲を仕様書で管理し、Canvas で軽く表示
  • フレームワークなし・静的ホスティングで公開
  • 「暇じゃないほうがいい」ブログの裏側で、わざわざ 暇を作る サイトもできた

よかったらブラウザで開いて、1分だけ雲を見てみてください。


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